top of page

歌について

 

   歌というのはつまるところ人生を語

ることだと思います。どんな名人も、自分が持っている以上のものを表出することはできない。「持っているもの」とは、あらゆる形での人生経験そのものではないかと。

   自己流ですが40も半ばでギターに再

入門し、歌を作ることを始めた僕はシンガーソングライターとしてはいささか遅すぎるスタートといえるでしう。

   しかし、この歳だからこそ語れるこ

とがあります。この歳だからこそ歌える歌があります。そう確信を持って歌を歌っていきたいと思っています。

 

 このページでは自作曲のなかから、曲や詞にまつわる話を紹介します。

「夕焼け」

 

 長かった夏休み、町のあちこちの遊び場、子どもの頃はそんな毎日が永遠に続くと思っていました。中学や高校の頃は部活や音楽に心から熱中することができました。

 あの頃があってこそ、今の自分があるのだろうと思います。もう、あんな時代は帰ってこないと思うと、その頃をいとおしくも感じます。

 この曲はそんな思いやふるさとの風景、おさななじみのことを想って書きました。

 と同時に、今を生きる子どもたちや若い人たちの毎日もまた、楽しく充実したものであることを願っています。

「ぬくもり」

 

 ある病院のお昼どきの風景、集まってご飯を食べている患者さんの中で、年配の男性が突然、ポロポロと涙をこぼしました。看護師さんに手を握られた瞬間でした。

 まさにその瞬間、この歌の歌い出しが降ってきました。

歌詞を考えている時、震災で避難所や仮設住宅に暮らす人のことを想いました。僕は訪れたことはありませんが、やるせない日々を過ごしておられるのではないでしょうか。

 もっとも、同じような思いをされているのはこういう人々ばかりではないかもしれません。「孤独死」「独居老人」などという言葉が特別ではなくなったこの日本社会です。

 僕はそういう人達も励ますことができるような歌い手になりたいと思っています。

bottom of page